よもぎ蒸しの起源は諸説ありますが、中国で用いられてきた座薫が有力だと考えます。
植物、漢方など身体に良いとされるものを当時の皇帝や妃が座薫という方法で蒸気とし全身に浴びていたことに遡ります。
※ザクンという漢字ですが「座薫」、「座燻」とあり、火で植物を焚いて煙を浴びる方法もございます。
ただ名称の定義が曖昧ですので、こちらでは蒸気を浴びるものを「座薫」としてお伝えします。
数千年前から存在する療法です。
史実としては約1300年前には確立されていたとされています。
中国の皇帝や妃などが日常的に行なっていた療法で、座薫の担当官が時間や、配合などを管理して日常的に行っていたようです。
規模的にもそうとうな大掛かりなものです。
椅子の下に数十の漢方や植物を煎じたものを並べ、その上に座り、衣をまとい、その立ち上る蒸気を全身に浴びるというものです。
当時でも高価な漢方薬をふんだんに使い、全身をその蒸気で蒸す療法として用いられてきました。
蒸気で経皮吸収や粘膜吸収、また呼吸での経口吸収などが伺えます。
絶世の美女で楊貴妃はみなさんご存知かと思われますが、楊貴妃も愛用していたそうです。
楊貴妃は健康はもとより、美容効果の高い素材を使用していたとされています。
そのような座薫は中国でごく一部の限られた人しか味わえず、一般庶民には馴染みが薄いものでした。
実際には漢方をふんだんに取り入れるのは庶民では不可能だったと考えられます。
中国からの伝承で今から600年ほど前から当時の朝鮮半島に伝えられ、「よもぎ蒸し」として普及する様になったと推察します。
高価な漢方薬を手に入れることが難しいため、身体に良く、優しく、禁忌の少ないヨモギを使う様になったというのは自然な流れでしょうか。
よもぎはどこにでも自生しており、繁殖力があるため民間で普及し、婦人科系の疾患や妊娠前後に効果が高いため利用されてきました。
エビデンスは歴史的に多くの女性が体験したことで伝わっています。
そういった歴史的な流れやエビデンスがあり、現在の日本で身体を温めて植物の力を吸収するような民間療法が普及するに至ったと考えます。
そして、フィトスチームは現在の女性へ寄り添う、新しい座薫、よもぎ蒸しとなります。
身土不二の考えのもと、素材もヨモギをメインとした21種類を厳選し、微生物の力と合わせた相互効果のあるスチームとなります。
日本の全ての女性に体感いただきたいと考えております。
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※座薫の「薫」なのか「燻」なのか、はっきりせず、かなり曖昧なところがあります。
ただし、漢字の意味としては
「薫」=かおる、よいかおり、香りが染み込む、人を感化する
「燻」=いぶす、くすべる
※大辞林調べ
となりますので、「薫」が適切かと感じます。
ただ、インターネットなどでは煙をいぶす方法の座椅子を座薫として表記しているところもございますので、その点も含め曖昧な点がまだ多いようです。