
薔薇、ローズが美しく咲き誇るこの季節
今年からはじまったフィトスチームファームでのローズの栽培
朝露が消え、花をひとつひとつ丁寧に摘み取り
収穫のタイミングや加工方法なども気を使います
また無農薬ならではのお仲間の虫君たちが楽しそうにしています
香り高く、収穫時はあざやかなピンク色をしているオールドローズ
乾燥の過程で、花びらに含まれるアントシアニンが空気や温度、pHの影響を受け、ゆっくりと紫色へ変化していきます
静かに成分が凝縮していく自然の営み、なんとも美しいですね
世界には3万種を超えるバラ、ローズがあるともいわれ、その姿や香りは実に多様です
しかし、ハーブティーや精油などで使われるローズは
ダマスクやケンティフォリア、ガリカ、アルバなど、ほんの一握りです
その中のケンティフォリア(centifolia)はラテン語のcentum(ケントゥム)「100」、folia(フォリア)「花、葉」に由来し「百枚の花びらを持つバラ」という意味を持ちます
ふんわりとした花形と、甘く優雅な香りが特徴で、百葉バラ、キャベツローズとも呼ばれ、香料や薬用として重宝されてきました
それらローズは、抗酸化作用や女性ホルモンの調整作用、心をゆるめる芳香作用など、女性に寄り添う植物として数千年にわたり人々の心身を支えてきた存在です
フィトスチームファームでも、農薬や化学肥料を使わず
自然のままに育てています
そのため、当然ながらお仲間の虫君たちも
彼らには申し訳なく思いながらも、別の場所に移動してもらい、良い状態の花を収穫し丁寧に選別・加工を進めています
香りや状態を損なわないよう
収穫のタイミング
乾燥など細やかな工夫を凝らし
ローズが持つ力をそのまま届けることを目指しています
来年には、さらに多くのローズが花を咲かせるよう、畑の整備や苗の植え替え、肥料や土づくりを重ねています
フィトスチームならではの土壌といってもいいかもしれません
フィトスチームファームのローズがより多くの方の癒しと巡りを生む存在となるよう、これからも大切に育ててまいります