桑の葉とカイコ、シルク(絹)そして、化粧品にまで繋がっていきます。
桑の葉はといえば、蚕(カイコ)の餌として知られています。
カイコにとってクワの葉は唯一無二の食べ物で、桑の葉がないとカイコは生きていけません。
桑(クワ)という名の由来は、カイコの「食う葉」から来たとも言われています。
絹、シルクロードは桑の葉から始まったといっても過言ではありません。
日本での養カイコの歴史は古く、平安中期の延喜式にも絹のことが取り上げられています。
蚕にも種類があり、家カイコ、野カイコ、作カイコ、天カイコ、エリカイコ、ムガカイコ、などがあるそうです。
ちなみに、カイコ一匹から取れる絹糸は1000m以上になるとも。
天然繊維の中では最長なんだそうです。
そんな絹が紡がれ、シルクロードとなって渡って行った、そんな歴史があるんですね。
桑の葉はそれほどに人との歴史が深いといってもいいと思います。
そして桑の葉を食べたカイコのフンは蚕糞(コクソ)と呼ばれ、お茶や化粧品に使われたりもします。
葉緑素(クロロフイル)、ビタミンC、ミネラル、酵素などの有効成分が豊富に含まれ、美容素材としても昔から使われてきました。
精製された蚕の糞は臭くもなく、芳しい自然の香りだそうです。
それほど桑の葉の養分、成分をカイコを経て、良いものとして変容していっているということになります。
桑の葉を食べているカイコから出ているということは桑の葉自体が良いということが言えます。
桑の葉はお茶にしてよく飲まれることがあります。
抗酸化力、血流の改善、抗炎症作用、抗アレルギー作用、生活習慣病の予防、ダイエット、便秘予防などあげ出したらキリがないほどです。
日本でもその昔、鎌倉時代に臨済宗の栄西によって、不老長寿の薬として伝えられたそうです。
万能の効果から「神仙茶」といわれ、高血圧、糖尿病、咳止めに効く健康茶として愛飲されていたとも。
そんな桑の葉を食べて、カイコが絹を作り、シルクとして紡がれ、歴史としてシルクロードで世界中に美しい絹を波及して行ったんですね。
数千年前からそういった歴史があり、さまざまな活用にされ方をしてきたのも、素敵な力があるからだということです。
桑の葉は歴史的にもその素晴らしさを物語っていますね。
フィトスチームでは06_Gentle Greenに桑の葉、モリンガ、月桃葉をブレンド。
清々しい爽やかな香りと美しい緑が優しい気持ちへと導きます🌿